フライブルクから乗れる鉄道の種類
ドイツに初めてやってくると空港からフライブルクまでの移動中にもたくさんの電車を見かけると思います。しかし基本は新幹線の移動のみで到着してしまいます。
一度フライブルクへ着いてしまうと、普段は学生稼業が忙しく、休みになってようやく遠出しようと思った時に、いったいどの電車に乗ればいいのか分からなくなる人も多いのではないでしょうか。
今日はフライブルク発着の電車について簡単に紹介します。
ICE
まず一番見かけるのはこの写真にもある白い電車、ICE(イーツェーエー)ですよね。
これは日本でいうところの新幹線もしくは特急列車で、主要駅しかとまりません。
カールスルーエ、フランクフルト、アムステルダムなど北へ進むICEはほとんどが1番線発着です。
逆に南方面である、スイス(バーゼル、チューリッヒ、インターラーケンオスト、クール)行きは3番線に発着します。
特にスイスの登山鉄道に興味がある人は、このインターラーケンオスト駅はユングフラウヨッホ鉄道など複数の登山鉄道および左右に位置する湖をすべる遊覧船に乗り換えられる中央駅になっています。
ちなみにICはとまる駅が少し増えた準特急です。新幹線でいうところの、のぞみ と こだま のような違いです。
Nightjet
同じく遠距離特急列車にはNightjetという(普通の席もある)寝台列車もあります。
1番線発着はベルリン方面(1日1本のみ)、3番線発着はチューリッヒ行きが出ています。
一度、チューリッヒ空港からの帰りにフライブルクまで乗ったことがあります。その時はICEと料金もスピードもほとんど変わりませんでした。短距離の予約だったので寝台ではなく座る席でした。確か横に4つほど並んだ席が向かい合うように設置された個室になっていたと思います。私が利用したのが朝一番の列車だったので他にお客さんは誰もおらず、横一列の席に寝そべって寝台特急もどきを味わいました。
Nightjetについて詳しい情報はスイス鉄道のホームページNightjet - Tarifinformationenで確認してください。
ECE
フライブルクでは他にも特殊な特急が走っています。それがECE(EuroCityExpress)です。この列車はフランクフルト ー ミラノ間を走っていて、ドイツ国内でのみECE、スイスとイタリアではEC(EuroCity)と呼ばれています。
ミラノ行きは1日2回、フランクフルト行きは1回走っています。
TGV
ECEとは別にもう一つ、特殊な特急が走っています。
それはフライブルク - パリ東駅を走る、TGVという特急列車です。
1日3回早朝に走っていて、乗り換えもなくまっすぐパリまで行けるのでとても便利ですが、その便利さゆえ、トップシーズンや週末は予約困難だと聞いたことがあります。途中、ストラスブールにもとまります。
Regio
ここからはスピードを落として、鈍行列車の紹介です。まずはRegionalBahnとRegional-Express、総称Regioです。
フライブルク発着のRegioにはOffenburg、Neuenburg、Karlsruhe、Emmendingen、Seeburg、そしてBasel行きがあります。
鈍行ですのでRegioKarteやSemesterticketで乗車可能です。
また、全ての主要駅にとまりますが、フライブルク近郊だと、例えばOffenburg行きはHerrdernやGundelfingenにはとまらずDenzlingenが一つ目の駅だったりと不規則なことがあったりします。
停車駅をあらかじめ確認してから乗車しましょう。
そしてこのRegioの良いところは、自転車を無料でのせられるところです。遠出していつもと違うとことでサイクリングするのもいいですね。
BSB
最後は都電の鈍行BSB(Breisrau S-Bahn)です。
このBSBはフライブルク近郊を走る電車で、全線・全駅がRegioKarteおよびSemesterticketの圏内です。
Elzach、Waldkirch、Breisach行きがあります。
この電車で注意したいのは、本数が少ないことと、自転車の持ち込みが時間・線によっては有料であることです!車内の表示を確認して、必要な場合は自転車=大人1人分のチケットを買って乗車しましょう。
ハウルの動く城のモデルになった街コルマールへ行ってみたい人はこのBreisach行きで終点まで乗って、バスに乗り換えます。
ヨーロッパ最長の滑り台やお城跡地を体験したい人はWaldkirch・Elzach行きでWaldkirchで降りてから、徒歩で行けます。