ドイツ留学 -Freiburg im Breisgau-

ドイツ(フライブルク)での大学生活および日々の暮らしをお伝えします

ご挨拶

2016年9月からドイツはフライブルクで大学・大学院に通う3人の日本人のブログです。
今後、ドイツでの留学を考えている方に向けて、大学での手続きや講義内容の他、大学以外の生活全般について書いていきたいと思っています。*以前運営していたブログ記事を手動で移動させているので一部の記事は日付が前後しています。
疑問・質問などありましたら、どうぞコメント欄にお書きください。
2019年度より、フライブルク青年部も開設いたしました。興味のある方はFacebookページをご覧ください。公式のGamilアカウントもありますので、ドイツ留学(特にフライブルク留学)に関するお悩みなどお気楽にお送りください。
忙しいのですぐ返事ができるかはわかりませんが、私たちの分かる範囲でお応えしたいと思います。

ドイツ語で90分間プレゼンしました!

フライブルクはどの学部も1月から試験期間がスタートしました。

コロナで誰にも会うことができない(現在自分の世帯以外に1人までなら会ってよい)ので普段の試験期間とは雰囲気が違います。

試験自体、今期は延期になってしまった学部もあるようです。

私は28日にプレゼンの試験が無事に終わったのでここにまとめておきます。

 

 

Proseminarでの発表

Informatikでは2度20分ずつの発表を体験した筆者ですが、数学では初めてプレゼンをしたわけですが、

基本的に理系の学部の授業でプレゼンテーションを求められるのはProseminarもしくはSeminarのみです。

発表時間は学部や教授によるのでなんとも言えませんが、話を聞いていると大体15分から60分くらいが多いようです。

 

申し込みはとにかく早めに!!

ProseminarやSeminarは他の授業と違い、学期開始前に教授やそのアシスタントに連絡を取らなければ参加できないものがほとんどです。

理由は、1人(もしくは1グループ)につき1テーマずつ発表するので人数が多すぎると学期内に発表しきれなくなってしまうからです。

教授によってはBlockkursという1日でやり切る方法で実施する場合もありますが、どちらの方法にしても定員はだいたい15人です。

ここで席を手に入れられないと留年してしまう(という概念はないので在籍年数が伸びるという方が正確かもしれません)ので、悲惨です。

とにかく早めに連絡しましょう!!!!

 

教授選びもかなり大事

ここで間違った教授を選んでしまうと本当に大変です。

残念な話ですが、レイシストな教授は存在します。

できるだけたくさんの先輩から話を聞いて、中立・公平な教授を選んでください!

もちろん、やりたいテーマのSeminarに参加できることが一番ですが、

その教授が厳しいだけならいいですが、わざと低く評価するような相手では話になりません。

それは極端な話ですが、そうでなくても面倒をあまり見たがらない人だったり、必要最低限のことを一度しか言わなかったり、メールに返事をしなかったり、とにかく色んなパターンがあるので、とにかく口コミを集めて自分に合いそうな教授を選べるとストレスが少ないです!!

 

私のテーマは「p進絶対値・p進付値」

というわけで前評判が良かった教授のサイトをマークし続け、なんとか上から4番目に連絡をとりつけ席をゲット!!!

したのはよかったのですが、テーマは元々狙っていたものとは別の物に・・・

教授が、「じゃあ早い者勝ちで決めよう!」と言い出したのには愕然としましたが、仕方ないですね。それがドイツです。
さて今回のSeminarで扱った本はこれです ↓↓↓

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数学が嫌いな人でもこれは読んでみたいかも!と思うテーマが目白押しで結果としてはとてもいい本でした!

とにかくフリーク感少な目な本だったのでホッとしました(笑)

私のテーマは、数学者ポール・モンスキーの証明「正方形を面積が同じ奇数個の三角形には割れない」でした。

最初は、狙ってたのと違ったのでガッカリでしたが、読んでみたら、いや、これが一番私に向いているテーマだったのでは?と思うほと、面白かったです。

 

発表までの期間はまちまち

数学の場合、テーマ別けの会議が1つ前のセメスターの終わりにあります。

つまり、発表予定日によっては準備するまで最高半年近くある人もいれば、2ヵ月しかない人もいる、というかなり不公平な日程です。

情報学の場合は、全員同じ日に発表が一般的なので、数学の不公平感まるだしの日程設定には驚きました。

私は上手く試験期間スタート直後の日程をとれたので全部で4ヵ月も準備期間がありました。本当にラッキーだったと思います。

 

2ヵ月あればなんとかなる!

結論からいうと、言語で母語話者より不利なので、テーマを読み込むのにも発表の準備をするのにもとにかくみんなより長い時間が必要です。

なので、最低でも2ヵ月はないと、正直まともな発表はできないです。

逆に言えば2ヵ月あればなんとかなります。

とにかく何度も何度も割り振られた章を読み込んで読み込んで、印刷した紙がボロボロになるまで読みます。

自分の言葉で(日本語でもOK)誰かにその内容を話せるかどうか試してみてください。

上手く説明できなければまだ分かっていないのでもう一度読みます!!

ところが、準備し始めて気づくのは・・・

 

ドイツ語で数学記号

が読めない!!

数学って、式を書いて、これがこうだからこうだ!みたいに話しがちで、それぞれの記号をどう読むかって実は(ドイツ人でも)あまり知らないことが多いです。

分数などの簡単なものはWikipedia等で調べられますが、例えばmax{f(x), f(y)}や|x|_pのように複雑になってくるとWikipediaでは間に合いません。

私の場合は片っ端から数学科のドイツ人の友人に聞くことから始めましたが「分からない」という回答がほとんど・・・

最後は教授にメールして聞きました。

これは本当にややこしい作業でした。

ただ、こういう連絡も早め早めがいいので、やっぱり少なくとも2ヵ月は見て準備した方がいいです!!

 

パワポはむやに作り始めない

さて、大体はパワポでの発表になりますが、ここで、いきなりパワポに書き始めるのではなくて、先に全体の構成を決めるのが絶対にいいです!!

もう私は作りたくなっちゃうタイプなのでここで何度も失敗してます・・・みなさんはどうか気を付けて!

何よりも先に与えられた章を読み込むのが大事です。

 

発表の目的は?

そもそもこれを勘違いしちゃってる人が結構いますが、どんなに素晴らしい発表をして教授に「私はテーマを理解できてます!」と訴えても、聴いている他の学生が分からないのでは意味がないです。

なので、基本的に何も知らない体で全部説明していった方がいいです。

もし時間の都合でそれができないとしても、分かっているか分かっていないか微妙なラインの内容があれば、その部分のスライドは作っておいた方がいいです。

例えば、1年生で扱った内容だけれど発表の中では重要な知識の場合、Seminarをとるころには忘れているかもしれないから、改めて確認するスライドがあってもいいと思います。

そういう部分に限って鋭い質問が教授やアシスタント、上級生(当日見に来たりします)に突っ込まれます。

で、分かりません!とかあたふたしちゃうと減点なので、質問が来そうだなあと予測しとくくらい余裕があるといいです。

 

ゆっくり話そう!

もう一つ気を付けたいのは早口になってしまうことです。

私はこれを情報学部2年の時に何度も注意されました。

あんまりゆっくり話すと幼稚園生を相手にしているような感覚になりますが、正直他の人の発表内容まで事前に確認することはまずできないので、その日その場で自分の発表を理解してもらうにはゆっくりすぎるくらいが丁度いいです!!

パワポも同じように、あんまり次々にページをめくるとついて行けないので気を付けましょう。

 

90分は流石に長い

なんとか無事に発表を終えて、いい成績ももらえたのでいうことなしですが、でもやっぱり90分は長いと思いました・・・

聴いている方も流石に集中力切れてしまいますし。

緊張もあってか、自分としては一瞬だったんですけどね。

火曜日は日本語で相談&ドイツ語の練習ができます!

久しぶりの投稿になります。

コロナ渦ということで青年部の集まりもなくなりなかなか厳しい時期が続いています。

 

さて、今日は大事なお知らせです。

フライブルクに住んでいる、あるいは住む予定である人たちの不安や疑問に答えるために、オンラインでConsultationHourが設けられました。

 

火曜日のドイツ時間:9時~11時(日本時間:17時~19時)に、

Webもしくはケータイアプリのdiscord

https://discord.gg/TMmdHQQ

で対応しています。

この記事を書いている青年部メンバーが担当なので日本語でもOKです。

 

どなたでもどんな内容でも、質問・相談があればご気楽にどうぞ!

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また、日本時間では夜中の2時~4時になってしまいますが、

火曜日の夜は18時~20時まで同じくdiscordの

https://discord.gg/CNZKR7wpc7

でCafé Multilinguaというイベントがあります。

ドイツ語・英語・中国語・日本語・フランス語・トルコ語・ロシア語・スペイン語・イタリア語などなど、話したい言語のグループに分かれてお喋りをする会です。

でもペラペラに話せる人は稀でお互いの文化の違いや共通点について話したりするアットホームなイベントなので興味がある方はぜひ参加してください!

もちろん、ドイツ語の練習にもなります!!!!

ちなみに日本語の担当は上の相談係と同じ青年部メンバーです。

なのでもしConsultationHourに間に合わなかった人は、イベントの時間でも相談できます。

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このような大変な時ですが、みんなで上を向いて頑張っていきましょう!

 

コロナの影響で飛行機が欠航!ビザの延長はどうする??!!

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みなさん体調にお変わりなく過ごしていますでしょうか?

今日はコロナに関する青年部の経験をまとめておきたいと思います。

 

 

差別を受けた人も

コロナが世界的に蔓延してから、「中国人は入店お断り」などの差別的な張り紙をするお店や人々の対応が連日報道されていましたが、フライブルクも決して例外ではありませんでした。

アジア顔というだけで「あの人に近づいちゃダメよ」と子どもに言う親の声が聴こえてきたり、「汚いんだからこっちへ来るな」など強烈なことを言われた人もいます。

もはやアジアよりヨーロッパの方が感染が強まっていた4月頃でも同様の差別的発言をされた人がいましたが、「あなた達の方が汚い!」と言ってやりたかったと言っていました。

でもこういう時に大事なのは、そう言う人を相手にしないことです!

応戦しても疲れてしまうだけです。

過去に経験のないことなのでみんな余裕がなくなっているのだと、こちらが冷静にならなければいけません。

 

日本へ送った荷物が届かない

次に交換留学生Aさんの体験からご紹介します。

Aさんはコロナに関係なく1年の留学を終えて3月末に帰国する予定でした。

コロナの影響で飛行機が欠航になる可能性があったため、帰国日は早めることにしたそうですが、荷物のことを考えるのが少し遅かったようです。。。

帰国に向けて、スーツケースでは持ち込めきれない荷物を段ボールで日本へ送ったところ、自分が日本へ着いても荷物が着かない。

それどころか、追跡機能で荷物がドイツの住所へ返送されていることが分かり仰天したそうです。

それもそのはず、3月末は日本が手紙等書類以外の国際郵便を締め出し始めたばかりの頃でした。

現在も日本宛の国際郵便は受け付けていません。

日本からドイツ宛の荷物は受け付けていますが遅延の可能性があります。

 

飛行機が欠航!!ビザの延長は?! 

最後は私の経験です。

3月に一時帰国中だった私のドイツへの復路便はコロナの影響で欠航になりました。

これは仕方のないことなので静かに受け止める他ありませんでしたが、帰るのはいつになるだろうかという不安は今も続いています。

幸いなのは、大学が全てオンラインで進むことと、働かなくてもバイト代が100%支給してもらえることです。

今はつくづく、これだけ心強い、信頼できる国に留学していて良かったと思っています。

さてドイツへ帰れないことで生じる唯一の問題は、ビザの期限が切れてしまうことです。

私のビザの有効期限は2020年6月末でした。

飛行機が欠航したのは3月末だったので、4月の上旬はとりあえず様子を見ることにしました。

ところが緊急事態宣言が発令され、どうにも改善されそうもない。

そこで、真っ先に調べたのは在日ドイツ大使館のホームページでした。

私と同様の立場の人が多くいたのでしょう。

よくある質問欄には、ビザに関しての問い合わせは大使館ではなく管轄の外国人局へ!!と繰り返し書かれていました。

つまり、大使館でビザに関して直接できることはないということです。

そこで(ちゃんと機能しているのかもわかりませんでしたが)地元の外国人局へメールを入れました。

私を担当してくれている外国人局はとても田舎の小さな役所なので普段から2人しかいない部署です。

なのでいくら田舎とはいえ外国にルーツのある人が25%を占めるドイツですから、メールは殺到しているに違いないと思っていました。

案の定、一週間経っても返事は着ません。

とはいえこれは想定の範囲内です。ドイツだと一週間返信がないのは至って普通です。

二週間経っても着ません。

が、これも許容範囲。ドイツだと普通です。

ついに5月になっても返事がないのでメールを再送するもやはり10日間返事なしでした。

これでは埒が明かないということで友人に電話で問い合わせてもらい、やっと返事がありました。

その内容はというと、

「外国人局は担当を1人にされててんやわんやで返事どころではなかった」

とのことでした。

私のビザに関してはこのメールをもって延長手続きに入ったものとして、その証明を日本の大使館に送るのでそれを受け取ってほしいとのことでした。

この証明というのはFiktionsbescheinigungのことで、緑とピンクの紙(だったりシールだったり)です。

これはコロナに限ったことではなく、私は割としょっちゅうもらっています。

というのは、(私の管轄に限ったことかもしれませんが)難民を受け入れてから、犯罪歴の有無を調べるようになったためビザの申請が難航することが多くなったからだそうです。

私は毎年ビザの更新をしているのですが(複数年分のビザをとろうとしたが、ここではやってないと断られたため)、更新可能な有効期限の2ヵ月前に必ず行くようにしていても、半年さきまでビザが届かないことがありました。

そういう時、つまり、申請者には落ち度がないが、ビザの申請が間に合わないときに、仕事を失ったりしないようにこのFiktionsbescheinigungをもらわないといけません!

それが、今回はコロナのせいで外国で身動きが取れない私にも適用されたということです。

というわけで、同様の状況下にいらっしゃる方は、大使館ではなく、管轄の外国人局に早急にコンタクトを図ることをお勧めします!!!