ドイツ留学 -Freiburg im Breisgau-

ドイツ(フライブルク)での大学生活および日々の暮らしをお伝えします

ドイツの大学事情: フライブルク大学の試験について

試験の時期がやってまいりました。

フライブルク大学の試験は、学部によって時期も内容もまるきり違うので、ここでは数学と情報学について書きます。

 

 

試験を受ける方法

まず試験は当日いきなり行っても受けられません。

必ず

  1. 科目ごとに課された課題をクリアして受験資格を得る
  2. 試験申し込み期間中に申し込む

ことが必要です!

また、上の二つをクリアしていても、(学生室のミスで)試験を受ける資格がありませんよ、と言われるのは日常茶飯事です!

必ず、試験申し込み時の画面を試験当日に持参しましょう。

 

試験当日の持ち物 

試験には学生証の他に青か黒の(摩擦等で)消えないボールペンを持参しましょう。

シャーペンなどで下書きやメモをするのはいいですが、採点には一切換算されません。念には念を、書いたことが全て考慮されるようにボールペンだけで臨むことをおすすめします。

試験中でも飲食OKな科目がほとんどなので、食べないと思ってもリンゴやバナナ、チョコレートなどを持っていくといいです。

問題で詰まった時に安定剤として作用します。

 

試験結果について 

試験結果は理系だとかなり後になってからわかることが多いですが(1ヵ月以上かかることもある)、慌てずに待ちましょう。

結果が出たあとには必ず、Klausureinsichtという自分の答案用紙と模範解答を見比べることができる場が設けられます。

逆にいうとこの時以外で自分の解答を見ることはできません。

ここで採点ミスを指摘すればよりいい成績に変わることも、不合格から合格に変わることもあります。

なのでできる限りこのKlausureinsichtには参加するようにしましょう。

 

成績について 

一度、成績がついた科目はやり直しができません。

ドイツ人の中には、自分の希望通りに書けなかったとき、わざと間違えて不合格になる人がいます。

追試でよりいい点数をとれるというかなりの自信があるのでしょう。

 

試験に落ちてしまったら 

試験に落ちてしまい、Klausureinsichtでも必要な点数が稼げない場合は、追試を受けることになります。

この時、大学からあなたは試験に落ちましたよ、追試を受けなければいけませんよ、っていう連絡が着ます。

詳しくは以下の記事で紹介しています。

 

freiburg.hatenablog.com

 

Orientirungsprüfungと書かれた科目の場合、必ず2回以内の挑戦で合格する必要があるので、この科目で受けられる追試は1度だけです。

入学時期によってこれに定められている科目は変更になるので気を付けましょう!!

それ以外の科目は筆記試験は基本的に2回、口頭試験と卒業試験(論文)は1回だけやり直すことができます。

ただ、2回目のやり直しは追試ではありません。

次のセメスターには授業担当の講師が変わるので、もう一度同じ授業を受けて(課題はやらなくてもいいが、教授が変わると内容が変わるので講義を受けないとついていけない)試験を受けることになります。

この最後のチャンスでも不合格となった場合は、(最終手段として2つの学部ないし3つの学部に所属する、という裏技もあるそうなのですが)基本的には退学になります。

 

病気で試験を受けられない時 

病気で試験を受けられないときは、試験当日までにお医者さんでAttestを書いてもらいます。

ただ、お医者さんで一般的に書いてもらえるAttestは労働者用で、フライブルクの学生が試験を休むのには使えません!

大学が定めた書類を印刷して書いてもらわないと意味がありません。気を付けましょう!

例として情報学部の学部生用の書類をここにリンクします。

この書類をお医者さんに書いてもらったら、自分の学部のPrüfungsamtに提出します(時間外にも提出できるように部屋の外にポストが設置されている)。

重病で提出できない場合はスキャンやスクショをメールで送り、提出できない旨を伝えれば、すぐに提出できなくても大丈夫です。

一度、Attestを使って試験を休んだ場合、次の試験日(再試日)に自動的に試験に申し込まれてしまうことになるので、試験に参加する気がない場合は、必ず試験キャンセル期間(だいたい試験申し込み期間の後に始まる)の期限内に申し込みを取り消しましょう。

このAttestは基本的には本当に病気の時しか使ってはいけません。

ですが、もう後がない追試を受けるとき、少しでも自信がないのであればお医者さんに嘘の申告をして延長してもらう方がいいです。

退学になってしまっては元もこもないので。

 

最後に

それでは、試験期間終了まで頑張りましょう!