フライブルクのゴミ事情: ゴミ箱につけるシールが新しくなりました!
みなさんのところにも届いたでしょうか。
ゴミ箱に付ける新しいシールを今日管理人さんから頂きました。
ここで改めてゴミ箱について書いておこうと思います。
家庭ゴミを捨てるための黒いゴミ箱
ドイツではプラスチックゴミ、紙ゴミ、生ゴミ、缶、瓶、ペットボトル、その他のゴミ(家庭ゴミ)に分けて捨てます。
詳しは下の記事で説明しているのでそちらをご覧ください。
さて、家庭ゴミは学生寮など一括で管理されている場合以外は自分でゴミ箱を買わなければいけません。※自分で管理しない場合は家賃にコンテナ代や管理費が含まれている場合があります。
ゴミ箱の値段は地域によってことなりますが、サイズは35リットル~240リットルまでで値段は
- 35リットル 76ユーロ(2人用)
- 50リットル 109ユーロ(3人用)
- 60リットル 131ユーロ(4人用)
となっています。サイズを換える時は差額を支払います。
私は現在2人暮らしなので35リットルにしていますが、誰かが泊りにくると余裕がなくなります。夏はなるべく生ゴミだけコンポストに捨てるようにしています。
ゴミ箱の管理
- ただ黒いだけでは紛らわしいので、ゴミ箱には自分の名前や目印になるものを必ずつけるようにしましょう。
- ハエや蛆虫の温床になってしまうので、通年ゴミ袋は二重にして捨てるのがオススメです。ドイツのゴミ袋は総じて弱くて薄いので、気を付けていても破れたり結び目から虫が侵入してしまうことがあります。ゴミ箱を開けてびっくり恐怖映像!となる前に対策しましょう。
- 袋を二重にしていてもゴミ箱が汚れないわけではありませんから、必ず定期的に掃除しましょう。特に夏場は悪臭の原因になるので要注意です。
自分が嫌な思いをしないためだけでなく、近隣に迷惑をかけないためにも、ゴミ箱の管理は徹底しましょう!
ゴミ箱に貼るシールとは
購入したゴミ箱には必ず35リットルなら35L、50リットルなら50Lと記されたシールをゴミ箱の蓋の部分に貼っておくことが義務付けられています。
これをしておかないとゴミの日に外に出しておいても回収してもらえません。
なぜ新しいシールに代わるのか
昔はシールは使われていなかったそうです。
ですが、ゴミ箱を紛失・盗難してしまったと嘘をついて2つ目のゴミ箱を無償で手に入れる人が出てしまったため、その対策としてシールが考えられたそうです。
このやり方ならシールは1枚しか手に入らないのでいくら無償で複数のゴミ箱を手に入れても意味がないそうです。
またシールは2年に一度新しくなります。
シールの貼り方
前のシールの上に重ねても、別のところに貼ってもどちらでも大丈夫です。とにかく緑色の新しいシールがよく見えればどんな貼り方でも大丈夫です。貼っていなかったり貼っているのが分かりにくいと持って行ってもらえないので注意しましょう。
ドイツにいたら一度は一緒に祝いたいFasnacht!
今年は暖冬ですが、みなさん風邪をひかず元気に過ごせていますか。
さて、今年もまたFasnachtの季節になりました。別名、肝臓ぶっ潰し月間の到来です。
フライブルクが位置するドイツ南西部でも盛大に祝われるFasnacht、一体どんなお祭りなのでしょうか。
地元の吹奏楽団に参加している青年部のメンバーの体験も交えて書きます。
Fasnachtとは?
ドイツ南西部でFasnachtと呼ばれるこのイベントはUNESCOの無形文化遺産に指定されているお祭りです。
直訳すると謝肉祭ですが、地域によって呼び方が様々です。例えば、RheinlandpfalzではFasching、ケルンではKarnevalと呼ばれています。
他にはどんな呼び方があるのかドイツのWikipediaで調べてみたところ…
Als Karneval, Fastnacht, Fassenacht, Fasnacht, Fasnet, Fasching,
Fastabend, Fastelovend, Fasteleer oder fünfte Jahreszeit bezeichnet man die Bräuche, mit denen die Zeit vor der vierzigtägigen bzw. sechswöchigen Fastenzeit ausgelassen gefeiert wird
出典:https://de.wikipedia.org/wiki/Karneval,_Fastnacht_und_Fasching
こんなにたくさん。
違うのは呼び方だけではありません。お祭りの意味、期間、祝い方や着用する衣装も様々です。一つ一つ紹介していると何日あっても足りませんから、ここでは有名なケルンのKarnevalとフライブルク周辺のFasnachtを比較します。
Fasnachtの意味
元をたどるとFasnachtもKarnevalも断食などを行う四旬節の前に、断食の間に腐ってしまいそうな食べ物を食べきる意味で行われていた行事でした。
現在では「どんちゃん騒ぎ」のイメージが強く、日本でいうところの渋谷のハロウィーンパーティーが数ヵ月にわたって祝われる感覚です。
実際にドイツ人の友人は、「この時期になると仮面をかぶってやりたい放題だから最高!」と言っていましたから今のお祭りが元の意味からかけ離れてしまっているのは明確です。
とはいえ、青年部メンバーの隣人である敬謙なキリスト教徒のロシア人は毎年きちんと四旬節を実行していて、乳製品、肉、魚、砂糖を口にしないそうです。人や地域によってこの時期の捉え方は様々なようです。
Fasnachtはいつから?
Fasnachtの正式な開始日時は公現祭の後にあたる1月6日とされています(公現祭については別記事で書きます)。
対して、ケルンのKarneval はなんと11月に始まります。
村に写真のような三角布やぼろ切れでできた飾りが現れたらそれがお祭りシーズンの始まりの合図です。この飾りはお祭りが開催されるメインストリートにだけ設置されます。なので、行き慣れていない村のお祭りにでかけるときはこの飾りを目印に会場へ向かいます。
Fasnachtの衣装について
記事の冒頭で紹介した衣装はフライブルクの衣装です。
Fasnachtの衣装と検索すると下のような写真が本当に数えきれないほどたくさん出てきます。それは、村ごと、部落ごとに別の衣装があるからです。
同じ村でも楽団員が着る物と踊り子が着る物は少し違うのでそれも含めるとすごい種類になってしまいますね。
どの衣装も基本的には以下のいずれかに分類されます。
- 悪魔、鬼を模したもの
- 魔女を模したもの
- 架空の怪物を模したもの
- 宮廷道化師の衣装
特に木彫りの仮面を使用した衣装はとても多いです。中には見た目も由来も日本のなまはげにそっくりな衣装もあります。面白いのは、名産を飾りとして縫い付けている衣装です。肩にぶどうの房がのっていたり、衣装を構成している布一つ一つがぶどうの葉の形になっていたり。
中には一見薄着に見える衣装もありますが、フェルトでできているためポカポカなんだとか。
ちなみにこの衣装は先祖代々手直しを加えながら着ていくのが基本だそうです。
もちろんこれから参加する人は地域の専門店で新しいものを購入することができます。
自分の住んでいる地域はどんな衣装だろうかと思った人は、「地域の名前+Narrenzunft」や「地域の名前+Karneval」で画像検索してみてください。
地域によっては由来や歴史をホームページで紹介しているところもあります。
ここでは例としてフライブルクの北部、SuggentalのFasnachtのサイトを載せておきます。
Fasnachtの見どころ
フライブルクでもケルンでも大きなパレードが行われます。二つの大きな違いは(もちろんケルンの規模は比較できないほど大きいですが)、フライブルクでは村ごとの衣装を着た人々の行進がメインなのに対し、ケルンでは人間が練り歩く他に画像のようなフロートが用意されていることです。
どうすれば参加できるの?
パレードは観る側としてなら誰でも参加することができます。チケットを買う必要もありません。衣装も着る必要はなく、普段着でOKです。
街のホールで開催されるお祭りに参加する、もしくはケルンのKarnevalに参加する場合は、仮装していく必要があります(した方が楽しめます)。衣装はハロウィーンのようになんでもいいので仮装をするか、地域の衣装に合わせた色を身に着けるといいです。
また、入場制限がかかることがあるので開催時間に間に合うようになるべく早めに現地へ行きましょう。チケットは地域によって様々ですが5~10ユーロくらいと思っていればいいと思います。
一緒に行進したい場合は、地元との関りを作る必要があります。例えば地域の楽団に参加するという方法があります。
実際に楽団に参加しているメンバーによると、一度お祭りシーズンが始まると、自分の村以外のお祭りにも奏者として招待されるため、1月と2月の2ヵ月間は毎週どこかしらのお祭りに参加することになるそうです。
とはいえ演奏するのはパレードで行進する間だけなので長くても1時間で、あとは夜通し飲んだくれるんだとか。相当の肝臓の持ち主でないとこれは乗り切れなさそうですね。
どこでいつ開催されるの?
フライブルクの詳しい開催日時、パレードのルート地図はここから確認できます。
他の地域のお祭りも行ってみたい人は、衣装の検索方法と同様、「地域の名前+Narrenzunft」や「地域の名前+Karneval」で探してみてください。
最後に
ヨーロッパは夏が観光のトップシーズンですし、クリスマスマーケットも終わってる今の時期は魅力ないなあと思われがちですが、FasnachtやKarnevalに参加すれば楽しいこと間違いなしです。観光で来ている人も留学生もぜひ一度は参加してみてほしいです!
留学生からの疑問・質問⑦ どうして日本人留学生は日本人でつるむのですか?
この質問は本当によく耳にしますし留学を考えている人や経験した人なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
ドイツ語をマスターするには日本人と縁を切る覚悟でいないと!と考えている人もきっと多いはず。でもそれって本当に可能なのでしょうか。
今日はそんな悩みにも近い質問にお答えしたいと思います。
日本人同士でかたまる理由
フライブルクの正規留学生の場合ですと、他の都市に比べて日本人の割合は圧倒的に少ないですから、自分自身あまり日本人だけで行動する、といったことに陥ったことがありません。
では交換留学生はというと、やはり日本人同士でかたまっていることが多いです。
その理由の一つは言わずもがなですが、”楽”だからです。
留学中は日本語でドイツでの苦労を話し合える時ほど気楽な瞬間ってないと思います。
管理人A個人の意見ですが、これ自体は特に悪いことだとは思いません。ストレス発散の一種というか、話し相手がいることってむしろ大事だと思うからです。
ですがなかなか難しいのが、あまり日本人とばかり一緒にいるとドイツ語学習の妨げになってしまうことです。これもまた当然!と思うかもしれませんがこれが留学生にはどうしても難しくなってしまう理由があります。
それは、同じ授業をとっている人の中に日本人がいることです。これは大学が組むカリキュラムなので個人で留学していない場合はどうしようもないことです。強制的に他の日本人と一緒の空間に入れられてしまうのですから。
なので日本人がいる環境でもドイツ語を頑張る精神力が必要になります。
対して(フライブルクに限るかもしれませんが)正規留学生はドイツ人95%以上の中に日本人がいる確率は極めて低いのでこういう状況にはなりません(※ただし芸術系や英語での履修は正規留学生であっても交換留学生と同じような状況になりやすいそうです)。
日本人とは関わらなければいいじゃん
そんなの絶対大丈夫!ドイツ語を勉強するためにドイツに行くんだから!と思っているそこのあなた!
あなたのような真面目で努力家な人ほど「日本人どっぷり」に陥りやすいです。
私は過去に何人も交換留学生を見てきましたが、「自分は絶対に日本人とだけは関わらない」と公言している人ほど最終的につるみます。
正に相乗効果です。今からでも統計を取って裏付けを得たいくらいです。
でもこれっていったいなぜだと思いますか?
答えは簡単、力みすぎによるガス欠です。
留学は大変です。どんな人でも精神的にかなりやられます。それは決して恥ずかしいことではなく、当然のことです。
ところがこれを理解できないで、というのか、そういう心の準備ができていないままにドイツへ来てしまうと、予想だにしていないところへの大きな一発となるわけですから、それだけで完全ノックアウト状態になってしまいます。
ノックアウトになった人がどうなるか、日本人へ癒しを求めます。日本や日本語が恋しくなります。
そしてこういう時に日本人と話す経験をしてしまうと、もうその効果は絶大、まるで薬物です。やめられなくなります。
これが留学生が陥りやすい負のスパイラルです。先にも書いた通り、真面目な人ほどこうなります。
日本人と関わったっていい
じゃあどうすればいいの?と思うかもしれませんが、大丈夫、答えは簡単です。
日本人を自ら無理に遠ざけることはしなければいいんです。
最初の項目にも書きましたが、私は日本人とつるむことが悪いとは思いません。
異文化に触れると楽しいし刺激もいっぱいですが、同時に誰でも疲れを感じます。今まで慣れ親しんだ文化が通用しないのですから当然です。
だからこれから留学するみなさんにはぜひとも、力まず焦らず、きっと大きなカルチャーショックを受けるだろう、とか、ホームシックになって日本が恋しくなるだろう、でもそれは決して恥ずかしいことではないんだ、と自分に言い聞かせておいてほしいです!
つるみすぎはやっぱり毒?
今すでに留学(特に交換留学生)していて日本人とばかりつるんじゃうなって人も自分を責めないでください。
でもドイツにいるのにずっと日本人とばかりってやっぱり勿体ないですよね。
これはもう努力して誘惑を断ち切るしかないのですが、その方法をいくつか紹介しておきます。
- 自分で見つけた新しい活動に参加する
スポーツでもボランティアでも映画観賞でもなんでもいいです。とにかく留学してから今まで挑戦していなかったことをやってみましょう。
ただし、自分で見つけるというのがポイントです。日本人から聞いたものは結局日本人がいるところへ行くことになるのでやめましょう。
もちろん大学のサークルでもいいですが、オススメは地域に根差した団体(社会人バレーチームなど)に入ることです。地域のお祭りなどに呼ばれるようになり、大学生活では経験できないことに挑戦できます。 - 日本語を使うバイトやボランティアをしない
1のアドバイスをすると多くの留学生がなぜか日本食レストランでのバイトや日本人団体のボランティアに手を出します。
これがダメなわけではありませんが、これはどちらかというと正規留学生あるいは日本語を勉強したい人向けです。たった数ヵ月あるいは1年しかない交換留学の期間に自らを日本語を使う環境にもっていくのはやめましょう。
というと、コネクションができるからという子がいますが、フライブルクでの日本人とのコネクションを具体的に何に使いたいのか、本当に使えるのかよく考えましょう。 - 日本語ができないドイツ語ネイティブのタンデムを探す
タンデムの大きな落とし穴は相手が自分よりはるかに上手な場合に、こちらが学ぶことが圧倒的に少なくなってしまうことです。つまり外国人と一緒なのに日本語を話してしまってドイツ語の勉強になりません。ですからなるべく自分と同じレベルか自分より低い人を探しましょう。そうすればタンデム中にドイツ語を使う割合が圧倒的に増えます!
そこでもう一つ気を付けたいのは、相手はネイティブを選ぶことです(例えばイタリア人だけどドイツ語は上級者レベル、はネイティブではありません)。どんなに努力して勉強してもそこで生まれ育った人の言語にはどうしても勝てませんから、期間限定の留学で来ている人ほど相手がネイティブがどうかにはこだわった方がいいです(ネイティブでない人とやる楽しみもありますが、それはあくまで長期滞在者向けだと私は思います)。 - 移動中など空き時間に聞くのはドイツ語の音楽かラジオ
他の3つに加えてやっておきたいのが音楽やラジオを日常的に聴くことですが、他の3つをどうしても実行できない場合もこれならとっつきやすいのではないでしょうか?
理解できなくても聴く意味はあります。何度も同じ単語を耳にすると、そういえばこの単語の意味はなんだろうと自然と気になり始めます。
ニュース系ならDeutsche Welle、音楽ならBB Radioがオススメです。 - 過去に観たことのある映画をドイツ語で観る
そもそもドイツ語でないものをドイツ語で観ると不自然な翻訳になっていることもあるのでドイツ映画の方がよりお勧めですが、初見のドイツ映画は理解が難しいことがあるので、とりあえず耳慣らし程度に今まで見たことのある映画をドイツ語で観ることをお勧めします。
日本人なんて周りにいないんだけど?
そういう人は悩みがない、わけではありません!!
今最高に楽しい!というときほどご用心!車の免許も取り立てより少しして余裕が出た時が一番危いですよね。それと同じです。
余裕を感じた時こそしっかり休んでください。日本にいた時好きだった曲を聞くとか、日本っぽいものを食べるとか、なんでもいいのでホッと一息いれてください。
最後に
どうでしたか?みなさんの参考になったでしょうか。
どんな留学の人にも共通して言えることはやはり「継続は力なり」です。
太く短くでは意味がありません。細くても長く続けてこそ成果がでます。
そのためには、
- 心の準備をしておく
- 最初にアクセルを踏み込みすぎない(自分を追い込みすぎない)
- 余裕が出てきた時こそ一息入れる
- 気が緩みだしても諦めずに自分を追い込む努力をする
というのを大事にしてください。