ドイツ人が勧めるカードゲーム その② Wizard
みなさん知ってましたか?ドイツはソーセージやビールだけじゃない、カード/ボードゲーム大国でもあるんです!
友達の家に遊びに行けば必ずと言っていいほど置いてあるカードゲームですが、その種類たるや数えきれません。
そんな数々のゲームの中でもドイツ人と集まると絶対遊ぶことになるゲームがいくつかあります。
今回はその人気ゲームの一つ、Wizardを紹介します。
- Wizardって?
- Wizard Extreme:遊ぶ準備
- Wizard Extreme:カードの強弱とラウンドの進め方
- Wizard Extreme:勝利回数を予想する
- Wizard Extreme:点数を数える
- Wizard Extreme:黒魔術師の使い方
- WizardとWizard Extremeの違い
- 最後に
Wizardって?
ドイツではAmigo社が販売しているカードゲームで2009年までに80万セット売り上げた人気商品です。遊べるのは10歳からで3人~5人用です。
あまりの人気から、今までにたくさんのバージョンが発売されています。
画像の左から、オリジナルのWizard、Wizard Extreme、Witches、Wizard Juniorですが、これ以外にも〇周年記念版などたくさん販売されています。
どれも単体で遊べるものが基本なので、この順番で遊んだほうがいい、といったことはありません。好きな絵柄でどれを買うか決めてもいいかもしれません。
このWizardですが、大学の友人とカードゲームで遊ぶとなると必ず候補に出てくるのがWizard、というくらい人気のゲームです。(やろうと思えばいくらでも長くできますが、)プレイ時間の短いのも人気の理由だと思います。※ここでいう「短い」は1時間以内です。ドイツのカードゲームは何時間・何日もかかるものが本当に多く、しかも大人気なので。
今回はなぜかオリジナルよりもポピュラーなバージョンである、Wizard Extremeの遊び方を紹介します!
Wizard Extreme:遊ぶ準備
Wizard Extremeは赤、青、緑、黄色、紫の5色のカードとチップで遊びます。
数字はそれぞれ1から15まであります。
1人15枚ずつを手札とするのですが、3人で遊ぶ場合は数字の9まで、4人で遊ぶ場合は12までを使います。15まで全部使うのは5人で遊ぶ時だけです。
カードを配ったらチップを使って勝利回数を予想するのですが、それにはゲームの具体的な進め方を知っておく必要があるので、まずは下の説明を読んでください!
Wizard Extreme:カードの強弱とラウンドの進め方
それぞれの色の中でのみ、より数字が大きい方が強くなります。つまり、黄色の5は黄色の3より強いですが、青の3とは強弱が発生しません。
また、赤色だけはジョーカーのような役割があり、他のどの色よりも強いです。なので、赤色同士の比較では赤の5の方が赤の3より強いのは当然ですが、例えば青の14よりも赤の1の方が強くなります。
カードは全員が1枚ずつ出すまで場に出されます。これを1周とカウントします。
この1周の中で各プレイヤーは必ず、最初にカードを出し始めた人と同じ色のカードを出さなければいけません。つまりプレイヤー1が赤を出したらプレイヤー2~5も赤を出さなければいけません。
この時、同じ色がない場合のみ(出したくないという理由ではダメです)他のどの色で代用してもOKです。とにかく1枚必ず場に出します。
1周ごとに1番強いカードを出した人を確認し、その人がその1周を制したことになります。
カードを出し始める順番は、一番最初はカードを配った人、その後は、1周を制した人になります。
Wizard Extreme:勝利回数を予想する
さて、これを踏まえて、全プレイヤーはゲーム開始前の段階で自分の強さを予想しなければいけません。
カードを配った人から順番に、自分はどの色で何回1周を制することができるかをチップを使って予想します。
例えば紫の14が手札にあれば、紫で一度は勝つだろうと予想して紫のチップを1枚手元に置きます。紫の13も手元にある場合、2回勝てるのではないかなと予想して、チップを2枚とります。つまり、チップの枚数が勝利の回数となります。
自分が予想する番なのに欲しい色のチップがない場合は、白いはてなマークのチップを誰かの手元の欲しい色のチップと交換します。交換された方はこれをジョーカーとして好きな色に使えます。つまり予想する順番が先の方が有利になります。
ゲーム中は、自分の予想通りに1周を制する度に、該当するチップを場に戻します。事前に紫の14で勝てると予想していたのでそれが通れば紫のチップを1つ場に戻します。紫の13でも行けると思っていたのに、例えば赤いカードで制されてしまった場合は、当然ですがチップはそのまま手元に残ります。
逆に、自分が予想していなかった色や回数で勝ってしまった場合はペナルティとして黒いチップを受け取らなければいけません。例えば、赤の1なら出しても大丈夫だろうと思ったら他の誰ももう赤いカードを持っていなくて、赤>他の色、なので思わず勝ってしまった、なんてことになったらペナルティです。
Wizard Extreme:点数を数える
全てのカードを出し終えた時点で手元に残っているチップがマイナスポイントとして換算されます。
- 全てのチップを場に戻せた場合は0点
- カラフルなチップはマイナス2点
- 黒はマイナス3点
- 白はマイナス4点
つまり0点が一番優秀ということになります。
これを4ラウンド繰り返して一番点数の高い人(0に近い人)が勝ちです。
Wizard Extreme:黒魔術師の使い方
ここまで登場しなかった黒魔術師ですが、このカードは使わないでも遊べます。
どんな時に使えるかと言うと、
- 自分のカードは予想が難しい
- 場を荒らしてみたい!
なんて時にはぴったりです。
黒魔術師を使いたい場合、予想チップを取る場面でカラフルなチップではなく黒魔術師と黒いチップ4枚を手元に置きます。
黒魔術師は一つしかないので、2人以上のプレイヤーが同時に黒魔術師になることはできません。先に選んだ一人だけが黒魔術師になれます。
黒魔術師を持っている人は自分は何度何色で1周を制しても構いません。目的は他のプレイヤーにペナルティを稼がせる(予想していない色で勝たせる)ことです。
ペナルティが出る度に、黒魔術師は自分の黒いチップを1つペナルティをしたプレイヤーに渡します。つまり、1ラウンド終了時のポイント換算では、黒魔術師は手元に残っている黒いチップを数えます。
黒魔術師になると最悪の場合、12点マイナスになりますが、上手くいけば0点なので手札の予想が難しい時は特におススメです。
WizardとWizard Extremeの違い
Wizardでは
- カードとチップの色が青、赤、緑、黄色の4色です。
- Extremeにはない、白いカード(道化師と魔法使い)が使用されます。
- Extremeと違い、一番強い色はラウンド毎にカードを一枚場に引いて決められます。この時、色のカードが出たらその色、道化師だと強い色はなし、魔法使いだとそのラウンドで最初のターンのプレイヤーが決めます。
- Extremeでは何回勝つかの予想に加えて、「どの色で制するか」を宣言します。
- Extremeに使う黒魔術師がありません。
- 点数の数え方がExtremeと逆(ペナルティのマイナス換算ではなく、勝った回数×10点ずつ増えていく換算方法)
ですが基本的なルール(その場を制する回数を予想して、予想したとおりになったかどうかでポイントがつく)は同じです。
ちなみに、バージョンによってカードの絵柄が全く異なります!
私はExtremeの絵柄の方がオリジナルより好きだったのでExtremeを買いました。
最後に
このように、勝った(Stich)回数を競うゲームがドイツでは多いように思います。Wizardはその手のゲームの中では王道とも言える作品なので、ぜひ遊んでみてください!