ドイツ留学 -Freiburg im Breisgau-

ドイツ(フライブルク)での大学生活および日々の暮らしをお伝えします

ドイツ語の勉強法 -管理人Aの場合-

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こんにちは、管理人のAです。今回は私の体験談ということで主にドイツ語について書きますが、他の言語習得を目指す人にも役立つ情報にしたいと思っています。

 

 

ベストな勉強法とは何だろう

さて、私はよくドイツ語の勉強法を聞かれます。しかしいつも答えに困ってしまう理由があります。

それは、言語は人によって合う勉強法が違うからです。

なのでこれから紹介する方法も必ず上手くなる方法としてではなく、参考程度にしてください♪

 

タイプ別にべストな勉強法があるのでは?!

私は特にド級の音と雰囲気から入るタイプで、文字からの情報で勉強するのが苦手です。講義も文献を渡されるより教授の講義を音声で聞いている方が理解できます。

今後登場してもらいますが、他の管理人BとCは明らかに文字派です。

顕著に表れるのは友人との会話中です。

例えば試験について話していたとします。ここで仮に、文字派さんには「努力する」という単語が分からなかったとします。 すると会話はこう聞こえます。

文字派さん:「ついに来週試験だね。過去問からして難しそうだし。いやだなあ。」

友達:「確かに、過去問難しかったね。まあ、〇〇れば大丈夫だと願うしかない。」 

分からなかったところにすっぽり穴が開きます。

文字派の人はこの穴が開いてしまった時点でフリーズしてしまいます。そこが分からないと気持ちが悪いと感じたりその後の会話に集中できなかったりします。

対して私のように雰囲気派の人は「努力すれば大丈夫」とは聞こえないにしても、「頑張れば大丈夫」とか「勉強すれば大丈夫」と言う具合になんとなくで理解しようとします。

ただ、この例は簡単ですし、その場の雰囲気でだいたい察しがつく人もいるでしょうから、もう少し難しくしてみます。

ある日の同じ情報学の友達と講義を終えての実際の会話です。専門用語を〇にしてみます。するとこうなります。

わたし:「この間のセミナー私行けなかったんだけど、内容どうだった?」

友達:「ああ、あれかあ。教授が自分のクラスで〇〇を試してみてね、それが〇〇が〇〇されてたのに、結局子どもたちには難しくて。だけどまあ今後も〇〇だって。」

ここでは日本語ですし、実際に穴開きなのでドイツ語になった時に何も分からないのが当然の状態です。

私のような雰囲気派の場合、文字派と比べて「意味が分からない単語」が圧倒的に多いので、会話中に上のように聞こえていることは少なくないです。ところが、分からないままにしてしまっても困らないタイプと言えます。

つまり、上の〇に該当する単語が聞こえていてるが意味が分からない状態で、意味を当てつけて理解し、次の会話で出てきたときに自分でくっつけた意味で話が通るかどうか確認しているということになります。

言うなれば、仮定、実験、結果、反省の繰り返しです。

 

この方法の良いところ

  • 言語が感覚的に使えるようになる
  • 会話が得意になる
  • 効く能力が発達する
  • 発音が圧倒的によくなる(文字を見てからだとどうしてもそれに引っ張られてしまうので)

 

この方法の良くないところ

  • 音で覚えるので対応する単語のスペルが分からない(後で辞書で引こうとしてもスペルが分からないのでどうしようもないです)
  • 感覚で使っているので具体的な使用例を聞かれると困る
  • 会話に登場しない単語にめっきり弱い
  • 口語的表現・訛りを覚えがち

 

語学学校には通わなかった

ここまで書くと、でも最初の最初はドイツ語のコースに通ったのでしょう?と聞かれますが、通っていません。

実はドイツ語と関係なく、塾もどうにも苦手で(受験の時は歯を食いしばって我慢しましたが)まともに通ったことがありません。習い事がそもそも苦手なんだと思います。

では最初はどうやってドイツ語を覚えたかというと。。。

 

オウム返しが一番効いた

ドイツ人の輪の中に積極的に入って行って、ドイツ語のシャワーをひたすら浴び続けました。もちろんゼロからなので宇宙人の言葉に聞こえました。

仕方がないので相手が言っていることをオウムのように反復して発音を習得しようとしました。例えば誰かが「お腹が空いた」といったらそれをそのまま「お腹が空いた」と繰り返すんです。

 

絵を描くのもオススメ

どうしても伝えたいことがあるのに単語が分からないときは絵を描いて、それが何かを教えてもらいました。絵の横に単語を書いてもらうこともありました。

 

絶対にしてはいけないこと

辞書(日独と独独)は常に持ち歩いていて、本当に重要なこと(例えば試験やビザのことや緊急連絡先に関することなど)で分からない単語があるときは、さすがに辞書で引いて見せてもらいました。ただやっぱり日本語が入ってきてしまうとドイツ語脳が停止してしまうのを感じるのでなるべくこれはしたくなかったです。

 

いつ分かるようになったか

ゼロからスタートして、宇宙人語を黙々とシャワーし続けた5ヵ月目のある日、全開の蛇口みたいにドイツ語が溢れてきて、その日から普通にドイツ語を聴いたり話せたりするようになりました。

この日数は、3ヵ月だと言う人もいれば、8か月かかったと言う人もいるので、自分は1年もやっているのに、と落胆しないでください。とくに言語習得にはかなりの個人差があるものです。

 

今現在の勉強に役立っているもの 

最後に私が今現在ドイツ語の勉強に役立てているものをいくつかご紹介します。

  1. NationalGeographic系の雑誌(普段の会話や生活では見かけない単語がたくさん勉強できるから)
  2. 映画・ドラマ(日常会話を充実させたいときにはこれが一番です。専門分野も、例えば弁護士系のドラマを観れば1話だけでも十分すぎるくらい単語がでてきます)
  3. ドイツのテレビ番組(例えばGelileloという番組のサイトでは毎日最新の生活や科学に関する動画をあげていて、これがとても面白いですし短いのでオススメです。また、Wer Weiß Denn Sowasというクイズ番組もオススメです。サイトには過去問も上がっているのでぜひ挑戦してみてください。)

 

最後に 

参考になったでしょうか。

もし他にも何か知りたいことがあればコメントにお書きください。